インタビュー

2016年12月20日 NEW

人とかかわる仕事が好き。介護のプロとして入居者の笑顔を引き出したい

私の介護の仕事

永田安芸子(ながた・あきこ)さん介護職歴11年 ー 介護付き有料老人ホーム「サンカルナ博多の森ケアステージ」 ー

アイキャッチ画像:日の光が入り明るいソファや観葉植物のある空間で、身体の前で手を組み笑っている永田さんの様子。
永田安芸子(ながた・あきこ)さん
プロフィール写真:白い壁の部屋で、ピンク色のポロシャツを着ていてインタビューに答える永田さんの様子。

【プロフィール】
飲食店の接客業から介護職へ転身。サンカルナ博多の森ケアステージのオープニングスタッフとして入社。5年前にチーフとなり、スタッフの教育係などを担当している。

【保有資格】
ヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)、介護福祉士(国家資格)

【キャリアアップ】

1年目~3年目 介護スタッフ
4年目~ チーフ
介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格取得をめざしている

人とかかわる仕事がしたい

画像:ホワイトボードの前で中腰の姿勢で車椅子に座っている女性の利用者さんに目線を合わせ笑いながら話している永田さんの様子。

私は、人とかかわる仕事が大好きです。介護の仕事に就こうと思ったきっかけは、幼い頃、脳梗塞で体が不自由だった祖父と、祖父を介護していた祖母の姿を見ていたから。祖父は右半身の麻痺で思うようにならない苛立ちから、たまにですが杖を振り上げることがありました。祖母は黙って怒られていました。そんな場面に出くわし、いたたまれない気持ちになったのを今でも覚えています。介護の仕事について今、思うのは、もっと祖母に病気についての知識があれば、祖父の思いをくみ取ることができたかもしれない。お互い楽に生活ができたのではないかということです。

知らなくても勉強すればいい

画像:白い壁の部屋で、ピンク色のポロシャツを着て左手を軽く上げでいる永田さんの様子。

介護の仕事を始め、最初は戸惑うことばかりでした。正直、介護の勉強をするまでは認知症という言葉すら知らなかったので、ひたすら勉強あるのみ。幸い、施設のオープニングスタッフとしての採用だったので入居者も少なく、一方、周りには経験豊富なベテランスタッフばかり。未経験者の私は、とにかく時間を見つけては、認知症や高齢者に多い病気などについて先輩方に教わりました。
特に夜勤のときは、勉強するチャンスでした。当施設では、必ず看護師と介護職が2人1組になって夜勤に入るので、おむつ交換などの合間を見計らって、看護師からマンツーマンで仕事を教えてもらいました。

そんな私も、5年前からチーフとして管理業務やスタッフ教育などを担当するようになりました。昔を思い出し自分自身の失敗談を伝えながら、「誰でも最初はあるのだから、知らなくても恥ずかしくない。これから勉強すればいい」と新人スタッフを励ましています。

「介護のプロ」として、入居者の笑顔を引き出すことが喜びとなる

画像:5名の座っている利用者の方の前に立って笑いながら談笑している永田さんの様子。

私も経験したことですが、特に新人の時は、先輩によって異なる方法で介護をしているので迷います。この迷いが解消できずに、介護の仕事から離れる人も少なくありません。介護に正解はありません。例えば、歩行介助も片手引き、両手引き、寄り添い歩行などがあり、麻痺がどちら側にあるのかなど利用者の症状や体型に合わせて介助します。先輩や上司のアドバイスを参考にしつつも、利用者自身にあった方法を工夫して最善策を模索して提供することが大切なのですが、経験の浅いスタッフには、それが難しいのです。

このマニュアル通りではないところが、「介護は大変だ」と思われる要因かもしれません。でも、実はここに「介護のプロ」としての醍醐味があると私は思います。良い介護を提供すれば、利用者の負担も少なく、笑顔を引き出せます。この笑顔がまたやりがいにつながるのです。

大変さ以上に喜びが味わえる仕事

画像:ホワイトボードの前で中腰の姿勢で車椅子の女性の利用者の方に目線を合わせ話している永田さんの様子。

サンカルナ博多の森ケアステージでは、看取りまで行っています。
その方の人生の最期を私たちが看取ることができる、というのは素晴らしいことではないかと私は思うのです。

「ここが第二の家だから」「ここで暮らせてよかった」という言葉をいただいた時の喜びは、介護の仕事をしてみないと経験できないことです。

世間一般的に「介護の仕事は大変」と言われていますが、介護の仕事ほど喜びが味わえる仕事は他にはないのではないでしょうか。

介護付き有料老人ホームってこんなところ

有料老人ホームには、大きく「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」があります。食事や入浴などの生活支援サービスがついた「住宅型」に対し、「介護付き」は介護が必要になっても生活し続ける施設です。「介護付き」は、「一般型」と「外部サービス利用型」に分かれます。

サンカルナ博多の森ケアステージは「一般型」で、施設職員が介護を担当します。入居は原則、介護保険認定を受けている70歳以上の高齢者が対象となります。症状や疾患別にフロアを分けており、特に認知症ケア専門フロアでは10人前後のユニットで手厚いケアを提供しています。24時間看護師が常駐し、胃ろうや在宅酸素など医療ニーズが高い人の受け入れも行っています。

施設概要

画像:1階手前側が駐車場になっている5階建てのマンションタイプの施設の様子。
サンカルナ博多の森ケアステージ

西鉄ケアサービス株式会社
サンカルナ博多の森ケアステージ
〒811-2232 糟屋郡志免町別府西2丁目23番1号
電話:092-937-7530