小学校高学年の時に、高齢者施設へ見学に行ったことが介護職を志したきっかけでした。それまでは保育士になりたいと考えていましたが、見学に行った高齢者施設で働く職員の方が、ご入所者と楽しそうにコミュニケーションしているのを見て、介護職への関心が高まりました。私自身が、人と話をすることが好きだったことも、介護職が魅力的に見えた一因かもしれません。高校卒業後すぐに介護職につき、働きながら訪問介護員２級の資格を取得しました。

　現在は、副主任という立場から、現場での業務に加えて、職員のシフト管理や指導をしています。ご入居者だけを見ていた時と違い、職員の動きにも目配りをする必要があるので難しさはあります。立場上、職員の指導をすることもありますが、苦手意識があり苦労していることもあります。しかし、主任をはじめとした周囲のサポートもあり、少しずつ克服できています。

　休みの日は気分をリフレッシュするために、ハンドメイドでアクセサリーなどを作っています。手先を使う作業を集中して行うと、気分転換になって、仕事に対する意欲も高まります。昨年１年間は、趣味を生かしてご入居者全員の誕生日にハンドメイドのキーホルダーをプレゼントしました。ご入居者は渡したキーホルダーを枕元に飾ったり、持ち歩くものに付けたりして、とても喜んでくれました。休日も使って、40人分作るのは大変でしたが、使っているのを見たり、お礼を言われたりして、苦労もふきとびました。

　今後は、スキルアップを図るためにも介護福祉士を目指していきたいです。その中で学んだ知識や技術をご入居者のケアに還元し、より良い生活環境を提供できるようにします。私のように人と話すことが好きな人は介護職に向いていると思います。介護の仕事では、相手とコミュニケーションをとる中で、問題や解決策が見つかることが多いので、介護職を目指す皆さんも、職場の人やご入居者とどんどん話しをしましょう。