インタビュー

2022年3月1日 NEW

充実した人材教育制度の中で、自分のスキルを磨き、発揮する

私の介護の仕事

吉山健太郎(よしやま・けんたろう)さん 介護職歴4年目 =社会福祉法人八女福祉会 特別養護老人ホーム八女の里=


吉山健太郎(よしやま・けんたろう)さん

【プロフィール】
高校卒業後、西南学院大学人間科学部社会福祉学科に進学し、平成30年に卒業、社会福祉士を取得。同年、社会福祉法人八女福祉会ユニット型特別養護老人ホームステイン八女の里に入職。令和2年よりデイサービスセンターなごみ荘、令和3年より従来型の特別養護老人ホーム八女の里に配属。
 
【保有資格】
社会福祉士、介護福祉士実務者研修修了

【スケジュール】

9時 出社、申し送り、ミーティング、おやつ介助
10時 見守り、ラジオ体操、水分補給
12時 食事介助
13時 休憩
14時30分 おやつ介助
15時 脳トレ・レクリエーション
16時 離床介助
17時30分 食事介助
18時30分 退社

不安だった利用者とのコミュニケ―ション

 福祉に興味を持ったきっかけは、両親が医療や福祉の現場で働いていたことです。子供の頃から職場に連れて行ってもらい、親しみを持っていました。高校生の時に、段差を上がれずに困っていた車椅子の高齢者夫婦を手伝った際に、「ありがとうね」と声をかけて頂いたことが忘れない経験となり、福祉の道に進みたいと強く思うようになりました。

 高校卒業後は、大学で社会福祉学を学び、大学の先生の紹介を通して八女福祉会に入職しました。卒業時に社会福祉士の資格を取得しましたが、介護については学ぶ機会が少なかったので、入職前は技術や知識が乏しい自分が足手まといになるのでないかと不安を抱いていました。しかし、現場への配属前には、1週間ほど新人職員研修があり、配属後もチューター(指導者)からマンツーマンで指導して頂き、わからないことがあればすぐに相談できる体制なので、不安は徐々に解消されていきました。

 特に課題に感じていたのは高齢者とのコミュニケーションです。入職当初、認知症により食事をしたことを忘れてしまうご利用者への対応に戸惑うことがありました。対策として、食後に食事についてのアンケートを取り、ご本人に記入して署名してもらうようにしましたが、その方にとってはやはり覚えていないことなので、署名を見せても逆に困惑させてしまう結果になりました。ご利用者のためでなく自分のための行動だったと反省し、認知症の症状をもっと理解しようと勉強し、先輩達からもアドバイスを頂きながら現在も、ご利用者それぞれの立場に寄り添ったアプローチをするようにこころがけています。
 

スキルアップをしながら、社会福祉士の資格を生かす

 当法人にはキャリアパスの様々な仕組みがあり、研修や資格取得のサポートを受けてキャリアアップや介護の質の向上につなげることができます。最近では法人独自のマイスター研修制度を利用して、基礎介護、認知症、接遇について学びました。1つマイスターを取得するごとに給与がプラスされることも励みになっています。

 また、社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員の資格取得が奨励されていて、法人内で研修を受けて勉強することができます。社会福祉士を取得している職員が多く、「社会福祉士ゼミ」を定期的に開催し、様々な地域課題を社会福祉士の視点で話し合っています。地域や生活困窮者に対する活動も積極的に行っており、法人内で「しあわせ隊」というボランティアグループを結成しました。地域で開催されているサロン活動に参加し、主に介護予防体操や脳トレを行っています。地域住民との交流の機会になっています。私も社会福祉士として参加し、資格を生かすことができています。ベテランの職員の方との交流の機会にもなっていて、私も自分の悩みや不安を話すことができます。

 来年度は、旧養護老人ホームを改築し、「生活困窮者自立支援共同住宅」を開設する予定です。生活困窮者を対象としたシェアハウスのような法人独自の施設で、私はそちらの施設への異動が決まっています。新事業に携われることにやりがいを感じています。
 

先輩介護職員として成長を続けていきたい

 実務経験が3年となり、今は介護福祉士の試験を控えています。入職から4年目となり、後輩に指導する機会も多くなりました。接遇のマイスター研修で学んだ会話のキャッチボールを、指導にあたって意識しています。人によって教え方を考え、業務のマニュアルを作成することもあります。上司も、見守りながら、挑戦させてくれるのでありがたいです。

 今後は自分の経験を踏まえて、頼られる存在になりたいです。そのためにも誰かが見ている、見ていないに関係なく、真摯に介護の仕事に携わっていこうと思います。今はSNSからでも気軽に、介護施設や介護技術など実際の情報を知ることができます。私のような若い人にも介護の魅力を知って、介護職を目指してもらいたいです。
 
 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは?

 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、常に介護が必要な人を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や機能訓練、暮らしのサポートをします。原則として「要介護3」以上の人で、在宅生活が困難な人が入居しています。  
 
 社会福祉法人八女福祉会は、長年に渡る介護実践の中から、ご利用者様の自立・自己実現に向けて、介護計画を提案しています。その方らしい生き生きとした人生をいつまでも送っていただくことを目標とし、その目標に向かって福祉の専門性を実行しています。心にも身体にも活力ある高齢期を八女の里とともに過ごしていただきたいと考えています。  

施設概要

社会福祉法人八女福祉会 特別養護老人ホーム八女の里
〒834-0022
八女市柳島863
TEL:0943-22-2200