施設紹介

2019年3月28日 NEW

最期までその人らしく、活き活きと楽しく過ごせる場所を目指す

施設紹介

SJR別院 ー JR九州シニアライフサポート株式会社 ー

画像:正方形のテーブルが6個中で奥に二つのカウンターがあり、3つのテーブルに1名、1つのテーブルに3名、カウンターに1名の利用者が食事中の施設内食堂の様子
画像:施設の食堂の中で奥のテーブルに3名、手前のテーブルに4名の利用者が食事をし、奥でスタッフ2名が立って作業している様子。

【介護付き有料老人ホームとは】
有料老人ホームには、大きく「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」があります。「介護付き」は介護が必要になっても生活し続けることができます。「住宅型」は食事や入浴などの生活支援サービスがついた施設です。

【理念】
「ご入居者様を、人生の先輩として敬う心を忘れず、貴重な時間に関わるプロとしての責任を自覚し、活き活きと暮らせるホームでの生活をサポートします」

【施設・事業所の成り立ち】

平成18年4月 SJR別院開設
平成26年4月 JR九州シニアライフサポート株式会社創設、
事業母体を変更、ケアプランセンター開設
平成28年3月 訪問看護ステーション開設
平成31年3月 ケアプランセンターと訪問看護ステーションを
SJR別院の敷地内に移転し、在宅事業所を新規開設

最期まで充実して過ごせるよう、ACPに取り組む

画像:優しい光の中で広く植木が多数ある庭の中央に散策用の通路があり、通路の奥に一人の利用者が散歩してる様子

 SJR別院は、JR九州グループ初の介護施設として、平成18年に開設しました。開設当初はJR九州メンテナンスが事業母体でしたが、介護事業を本格展開するため平成26年にJR九州シニアライフサポート株式会社を立ち上げ、SJR別院の運営も同社が担うこととなりました。

 SJRとは、フランス語「サンテシャン・ジョリー・リーベ」の頭文字をとったもので、「光り輝く楽しい我が家」という意味があります。その名前のとおり、施設には吹き抜けの「光庭」があり、自然光や新鮮な空気が取り入れられています。車いすで散策できる広い庭園もあり、桜やミカンなど季節の植物を楽しむことができます。菜園ではスイカなど季節の果物や野菜を収穫します。

画像:施設の廊下で車いすに乗った男性の利用者の車いすを押しながら利用者に話しかけている女性スタッフの様子

 施設でのご入居者の生活に関して、長本詩子支配人は「ご入居者が『ここでどんな楽しいことをしよう』と、生きる楽しみをたくさん見つけられるように工夫しています。外出は個人で自由にもできますが、職員と共に外出するときには、必ず少人数で、また職員も私服に着替えて、おしゃれして出かける高揚感を味わえるようにしています。最初は施設に入ることに暗いイメージを持って入居される方もいらっしゃいますが、ここで生活を始めるとみるみるうちに明るくなり、要介護度が改善される方もいるほどです」と話します。
 

画像:大きな窓の傍に大きな観葉植物の前の椅子に座り、両手を膝の上に広げてインタビューに答える長本さんの様子
長本詩子支配人

 また同施設では平成24年頃から看取りを開始し、現在は年間7人から10人程の看取りを行っています。ご入居者の望まれるような最期の時を過ごせるよう、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)にも力を入れています。ACPとは、将来、本人の意思決定能力が低下したときに備えて、本人や家族が、介護や治療、療養について具体的にどうしたいかを話し合うことです。同施設では入居当初の元気なときから、ケアマネジャーと共にACPについて話し合い、リビングウィルという書面に残します。さらに、ケアプラン更新のたびに、リビングウィルについても見直します。

 庭の手入れが好きだった94歳の女性のご入居者は、腹部に動脈瘤があり安静にしなければならない状態でしたが、ご本人の「どうしてもカサブンランカの球根を植えたい」という意志を尊重し、施設の庭に職員と一緒に球根を植えました。女性は最期に、職員に「お庭を頼むね」と言い、亡くなられました。

時間にメリハリをつけ、働きやすい環境をつくる

画像:施設の食堂で一つのテーブルに車いすに座って食事中の利用者の隣に座り、お皿を左手で持ち食事のサポートをする女性スタッフの様子

 現在同施設には開設当時から働いている職員が10人以上います。そのため職員も高齢となっていますが、体調に合わせて夜勤の頻度や働く時間を調整できるようにすることで、無理なく働ける環境を整えています。

 教育体制も充実し、会社が費用負担して職員が介護職員実務者研修を受けられるようにしています。外部研修に参加する場合も、勤務時間として計算します。そのかわりに、研修に参加した職員は、スライドや模造紙などに内容をまとめて、月に一度の「館内勉強会」で発表します。研修を受けた職員にとっては再度理解を深める機会になり、外部研修の内容を他の職員にも共有することができます。

介護の知識や技術を地域に役立て、必要とされる施設を目指す

画像:大勢のスタッフが施設の共有スペースの机に座り、その前で立って手帳を左手に持ち話しをする男性スタッフの様子

 介護の知識や技術を、より住みやすい地域づくりにいかすため、施設の外での活動も盛んに行っています。施設に5人いる認知症サポーターの職員を中心に、市民センターなどで出前講座を行っています。さらに、観光客が多いJR門司港駅では、駅員が認知症の方の対応をする機会も多いため、駅員向けの認知症講座も開催しました。
 
 また、作業療法士と看護師が、施設オリジナルの「よっちょれ体操」を考案し、認知症カフェや地域のお祭りなどで披露しています。大きく声を出しながら、笑って楽しく体を動かす体操で、地域の高齢者の介護予防にも繋げる考えです。

 長本支配人は「こうした地域でのイベントは、職員が自発的に企画し、予算組みや会計についても自分達で考えて実施しています。今後も地域に積極的に出て情報を発信し、ますます地域から必要とされる施設になっていきたいです」と、今後の展望を語ります。

~これから介護職を目指す方へ~

インタビュー画像:大きな窓のある施設内で椅子座り、これから介護者を目指す方へコメントされている長野さんの様子

 「介護は楽しい」ということを伝えたいです。その方が何をしてほしいのか、何をすることがその方のためになるのか、自分で無限に考えられる仕事です。 人生の最期に関わることができる点も、介護の仕事ならではです。
 25歳の男性職員が、初めてご入居者の看取りに立ち合った時の話をしてくれました。男性職員は日頃からそのご入居者の話をよく傾聴しており、男性職員が「僕で良いですか」と問うと、ご入居者は亡くなる間際に「あなたでよかった」とおっしゃられたそうです。介護には、こうした他の仕事では経験することのない、深い感動を経験することができます。(長本支配人)

事業所概要

画像:手前に門がありその先に大きな駐車場があり3台の車が止まり、その先に大きな3階建て施設の様子

JR九州シニアライフサポート株式会社 SJR別院

〒800-0036
北九州市門司区柳原11-30
電話:093-382-0170